大鐘敏子 極楽会 木目込み人形 十二支
 
 手先の作業が好きでいろんな物を作っていますが、
 木目込み人形は三百年近い歴史を持つ、伝統ある人形ですので、
 十二支を作って見たいと思いました。
 一年に一体と決め、毎年九月頃になると、
 来年はどんなデザインにしようかと、わくわくしながら
 人形店に材料を買いに行きます。
 木目込み人形は気を付けなければいけないことが多く、
 まず、桐糊を固めた下地をきれいに整えてから、
 ボデイに溝を掘ります。
 溝は浅すぎても深すぎてもうまくいきません。
 次に糊を付けて布地をへらで溝の中に入れ込んでいきます。
 指先に神経を集中させ、しわが寄らないように丁寧に作業をします。
 最後にかなめになる目を入れて完成です。
 いつもは一体ずつしか出しませんが、
 今回の作品展で十二体を一緒に見て頂けて嬉しかったです。